前回までの説明で、共有ドライブ内の「ファイル」「フォルダ」の移動と、マイドライブから「ファイル」の移動が可能になったかと思いますが、今回はマイドライブから「フォルダ」移動を可能にする設定方法を記載します。
当初は上記設定だけで、マイドライブから「フォルダ」も移動できるようになったのだと思っていましたが、「ユーザーに共有ドライブへのファイルの移行を許可する。」設定のみしか許可されておらず、上記設定だけではマイドライブのファイルのみが対象となっております。
僕も勘違いしていたので、他にも勘違いされていたかたの助けとなれば幸いです。
まずは、公式の手順を確認しましょう。
「管理者の移動権限をユーザーに付与する」を確認すると。以下のように書かれています。
[マイドライブ] から [共有ドライブ] にフォルダ全体を移動する管理者権限を組織内のユーザーに付与するには、次のいずれかのオプションを選択します。 ・サービス管理者のロールを割り当てる - このロールを割り当てられたユーザーは、管理コンソールですべての Google Workspace サービス（ドライブや Google ドキュメントを含む）を管理できるようになります。詳しくは、サービス管理者とユーザーを管理者にするをご覧ください。 ・カスタムのロールを作成する - ドライブとドキュメントのみを管理できるユーザーのロールを作成します。詳しくは、管理者のカスタムロールを作成、編集、削除するをご覧ください。 重要: 前述の始める前ににあるとおり、管理者権限を付与されたユーザーが自身の操作の影響について理解していることをご確認ください。
上記のどちらかの設定でマイドライブ→共有ドライブへのフォルダの移動が可能になりますが、権限を付与するとしたら下の「 カスタムのロールを作成する 」からロールを作成して適切な権限を割り振る方がいいでしょう。
さすがに上の管理者のロールを割り当てる方はやめた方がいいと思います。権限付与する人が管理コンソールすべての権限を付与してもいい人なら話は別ですが
ということで、下の手順どおり進めていきたいと思います。
公式を確認します。
1.Google 管理コンソール（admin.google.com）で次の操作を行います。 2.[管理者の役割] にアクセスします。 3.[新しいロールを作成] をクリックします。 4.ロールの名前と、必要に応じて説明を入力し、[続行] をクリックします。 5.[権限名] リストで、このロールを持つユーザーに付与する権限を、チェックボックスをオンにして選択します。 各権限の詳細 6.[続行] をクリックします。 7.権限を確認し、[ロールを作成] をクリックします。 8.手順に沿ってユーザーにカスタムロールを割り当てます。
手順の通り、管理者の役割にアクセスします。
すると、「サービス管理者」「ユーザー管理者」などのロールがいくつか既に作成されているかと思いますが、今回は目標であるマイドライブから共有ドライブへフォルダ移行できるような権限を作成し、各アカウントをこのロールに紐づけます。
それで、「新しいロールを作成」をクリックしてください。
そしたら、「名前」と「説明」を入力する箇所があるかと思いますので、わかりやすく名前と説明文をつけてください。
僕と同じでよければ名前は「マイドライブから共有ドライブへフォルダ移動可能者」説明「 マイドライブから共有ドライブへフォルダ移動できる権限を付与」的な感じでいいと思います。
気にいらなければ自分で考えてつけてください。
「続行」をクリックする、どの権限を割り振るのか決定する画面がでてくるので、
その中の ドライブとドキュメント＞共有ドライブへのファイルやフォルダの移動にチェックをつけて、続行をクリックします。
これで問題なければ「ロールを作成」をクリックします。
これで、ロールが作成できたので後は「ユーザーへの割り当て」から権限付与したいユーザーを入力して「ロール割り当て」をクリックしたら完了です。
これで先ほど権限付与したユーザーでもマイドライブから共有ドライブにフォルダが移動できるようになっているかと思います。
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